俺様彼氏
出会い
私雲内紫苑。高校二年生。私は親友の奈美香と話していた。「それでねーこれ買ってもらったんだ。」
「いいなー奈美香は彼氏がいて私も彼氏ほしー。」
放課後私は帰り道奈美香と別れた。
「じゃあね、また明日。」
「じゃあね。」
「私も彼氏ほしー。」
思わず口にしてしまった。
「お前彼氏ほしいの?じゃあ俺がなってやろうか?」
「えっ?」
「やっぱやめた。お前に拒否権はない。」
「あのーあんた誰?」
「俺?お前俺の事知らないの?俺は海藤旬也。」
「えー!?あんたがあの海藤旬也?」
海藤旬也とは学校でも有名な不良。でもイケメンかも。茶髪に金のメッシュ。薄めの唇。
「私に拒否権がないのは本当ですか?」
「本当だよ。」
「いや。あんたと付き合うの。」
「俺にそんな態度とったやつ今までいねぇな。お前やっぱ気に入った。俺の女になれ。」
「いや。」
「なんで?」
「不良だから。」
「じゃあ不良やめる。」
「なんなのあんた、もう知らない。」
これが私とあいつの最悪な出会い。
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