Strawberry[更新停止中]
また一週間がたって。
もう少しで、試験が始まる。
いつのまにか、いつも携帯の着信履歴をチェックするくせがついてしまった。
見るたびに落胆してしまうこともわかっているのに、心のどこかで期待している自分がいた。
四限が終わり、今日の講義はもうない。
講義終了の合図とともに、いつものようにかばんから携帯を取り出した。
〔着信3件・メール1件〕
いつものように、着信からチェックする。
あの人は、メールが嫌いだったから――――
着信は、古い順から弘之・加奈・千真。
おそらく、早く来い、との催促の電話だろう。
‥‥‥何も全員かけなくても。
加奈に電話をかけさせられる弘之や、傍観している千馬のやりとりが容易に想像できて、思わず笑ってしまう。
少しがっかりしている自分を心の奥底へ押しやって、三人のもとへ向かう。
―――そういえば
メールを見るのを忘れていた。また、三人の誰かだろう。そう疑いもせずにメールを開く。
「―――――ッ!!」
呼吸が、止まった。
心臓がドクドクと耳元で鳴り始める。息が、苦しい。
四時に正門前
アキラ
そっけない一言のメール。
「せん、ぱいっ‥‥」
携帯を握り締め、正門に走り出す。
すでに四時半。ここから正門までは歩いて十分。走ったところで、待っていてくれているかもわからない。
会いたい
その思いだけが思考を支配する。
どうして、大嫌いなメールくれたの?
どうして、今まで連絡くれなかったの?
―――私のことなんて、忘れてしまった?
頭からずっと離れなかったはずの思いがすべてどこかへ飛び散って。
ただ、会いたくてたまらなかった。
もう少しで、試験が始まる。
いつのまにか、いつも携帯の着信履歴をチェックするくせがついてしまった。
見るたびに落胆してしまうこともわかっているのに、心のどこかで期待している自分がいた。
四限が終わり、今日の講義はもうない。
講義終了の合図とともに、いつものようにかばんから携帯を取り出した。
〔着信3件・メール1件〕
いつものように、着信からチェックする。
あの人は、メールが嫌いだったから――――
着信は、古い順から弘之・加奈・千真。
おそらく、早く来い、との催促の電話だろう。
‥‥‥何も全員かけなくても。
加奈に電話をかけさせられる弘之や、傍観している千馬のやりとりが容易に想像できて、思わず笑ってしまう。
少しがっかりしている自分を心の奥底へ押しやって、三人のもとへ向かう。
―――そういえば
メールを見るのを忘れていた。また、三人の誰かだろう。そう疑いもせずにメールを開く。
「―――――ッ!!」
呼吸が、止まった。
心臓がドクドクと耳元で鳴り始める。息が、苦しい。
四時に正門前
アキラ
そっけない一言のメール。
「せん、ぱいっ‥‥」
携帯を握り締め、正門に走り出す。
すでに四時半。ここから正門までは歩いて十分。走ったところで、待っていてくれているかもわからない。
会いたい
その思いだけが思考を支配する。
どうして、大嫌いなメールくれたの?
どうして、今まで連絡くれなかったの?
―――私のことなんて、忘れてしまった?
頭からずっと離れなかったはずの思いがすべてどこかへ飛び散って。
ただ、会いたくてたまらなかった。