センパイ
心の中の声が行動に出ていたのか、隣の男子に心配された。


『か、神崎さん?!大丈夫?なんで自分の髪の毛引っ張ってんの?!』


はうっ!

「は!なんでもないよ!」


『何も無いんだったらいいけど…。』


「そんなに暴れてた??」


『結構ね。』


は、はずい…。


「はうぅ。気を付けてなきゃ。」


『神崎さんって面白いね。』


と、桐原琢磨くんが(たぶん)腹を抱えて笑っていた。


「桐原くん。やめてよぉ。」


『ごっ、ごめん。』


「私ってよく笑われるんだ…。」


『そんなに落ち込むことないよ。個性的で可愛い。』


か、可愛い?

今にも顔から火がでそう!


「やっ、やめてよ。てか桐原くんも可愛いよ。」


私はちょっとおちょくってやった。


『や、やめてよ。』


「女の子みたい。女装させたいなぁ。」


『じょ、女装…。や、やめて…。』


可愛いし反応いちいち可愛い。


< 13 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop