センパイ
教室に入るとまだ生徒はまばらな状態だった。


『蘭子おはよう。』


「おはよう♪」


麗奈が挨拶してくれた。


『先輩と登校してきたでしょ?』


「え、うん。なんで知ってんの?」


『窓見てたら蘭子と先輩が二人並んでたから。並んでるとお似合いだねぇ。』


と、麗奈がニヤッとして言ってきた。

「もう!麗奈ったらやめてよ!」


私が麗奈をペシペシと叩くと、『ごめんごめん』と謝った。


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