センパイ
私の顔は真っ赤に…。


『じゃあ。蘭子バイバイ。先輩もさよなら。』


『気をつけてー。』


麗奈はニッコリして早足で帰っていった。





ドキドキッ。


ドキドキッ。


心臓うるさいっ!


私も早く帰ろう!


「じゃ、じゃあ。私も帰ります!」



私がその場から立ち去ろうとしたら…。



『いや。一緒に帰ろう。家近いし。』


はうっ。


まじでぇ。


「はっ、はいぃ!」


声が裏返ってしまった。


『ぶっ。』


センパイが噴き出した。


『蘭ちゃん面白過ぎだってば!これじゃあ体が持たない。』


体が持たないのはこっちのほうだって!


どれだけ心臓が破裂しそうになったか…。


『んじゃ、行こ』


私達は学校の正門を出た。



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