センパイ
体育館に出ると沢山の生徒やその家族がいた。


「お母さん来てほしかったな…。」


毎日仕事大変そうだからワガママ言えない!

……。でも…。


私が一人で落ち込んでいると…。


『神崎さん?』


と後ろから聞こえた


「先輩…。」


『何落ち込んでるの?』


「いやぁ、お母さんが来てないからちょっと寂しくて。」


『ハハハ。』


「ちょ、笑わないでくださいよ!」


『ごめん。いや、可愛く思えて。』


可愛く?

「もう。先輩ってばぁ。」


私は口を尖らして拗ねた。


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