センパイ
〔ギュッ〕


センパイが私の手を握っている。


『迷子にならないでね。』

と、一言。



………!


鼻血でるぅー!




電車の中は春だというのに蒸し器の中に居るみたいに熱かった。


「これで5駅我慢出来ますかねぇ。」


『大丈夫だって。』



と、センパイが言うと、繋いでいる手をギュッとした。



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