センパイ
「そういえばなんで私の名前を?」


私は疑問に思った。

『あぁ。朝正門の前でぶつかった時に名札見えたから。』


「そうなんですか。てかホントに朝はすいませんでした。」


『いいよ。あの時俺も遅刻寸前だった。それじゃお詫びに何でも言うこと聞いてあげる。』



「いや、でも私が悪いし。いいですよ。逆に私がお詫びしないと…。」


『それじゃ。下の名前教えて。』


「えっと、蘭子ですけど。」


『んじゃ。蘭ちゃんって呼んでいい?』


ドキッ。



らっ、蘭ちゃん?!

私は口を金魚みたいにパクパクさせた。


『ハハハ。パニックしすぎ。ホント蘭ちゃんは面白いわ。』


「だって、先輩が蘭ちゃんとかいうからでしょ!」


私は顔を真っ赤にして先輩に反抗。


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