砂漠に堕ちた天使 番外編
「ただの布じゃないか」
「こんな遠くから見ても美しく光っているんだからきっと極上の布よ!団長!早く向かって!」
美しい布を目にして今にも荷台から降りそうなファラウラだ。
団長はため息を吐きつつも、ファラウラの言うとおりにした。
近づくにつれてそれが布だけではない事がわかった。
風ではためいているピンクの布きれと共に人間の形が見えてきた。
「だ、団長!女の子よ!女の子が倒れている!」
馬車が近くまで行くと、ファラウラは身軽に荷台から飛び降りて駈け出した。
「ねえ!ねえ!?生きてるの!?」
仰向けに倒れている少女はこの国の者ではないような髪の色をしていた。
キラキラと輝く、亜麻色の髪はとても長く顔を覆っていた。
そしてひらひらと風に漂うピンク色の衣は見たことがないほど上質の布地で、見るからにこの少女が高貴な家柄に見える。
それを裏付けるかのようにいたるところに身に着けている宝石の数々。
ファラウラは目をまん丸くした。
「こんな遠くから見ても美しく光っているんだからきっと極上の布よ!団長!早く向かって!」
美しい布を目にして今にも荷台から降りそうなファラウラだ。
団長はため息を吐きつつも、ファラウラの言うとおりにした。
近づくにつれてそれが布だけではない事がわかった。
風ではためいているピンクの布きれと共に人間の形が見えてきた。
「だ、団長!女の子よ!女の子が倒れている!」
馬車が近くまで行くと、ファラウラは身軽に荷台から飛び降りて駈け出した。
「ねえ!ねえ!?生きてるの!?」
仰向けに倒れている少女はこの国の者ではないような髪の色をしていた。
キラキラと輝く、亜麻色の髪はとても長く顔を覆っていた。
そしてひらひらと風に漂うピンク色の衣は見たことがないほど上質の布地で、見るからにこの少女が高貴な家柄に見える。
それを裏付けるかのようにいたるところに身に着けている宝石の数々。
ファラウラは目をまん丸くした。