砂漠に堕ちた天使 番外編
「いなかったわよ 見渡す限りの砂漠だから、貴方のピンク色の布がひらひらしていたから見つけられたの」
「ああ……みんな……」
莉世は顔を両手で覆った。
涙がとめどなく出て来て頬を濡らしていく。
「何があったの?」
「竜巻に飛ばされたんです お願いっ!ここで降ろしてください」
バルクークがどこにあるのか知らないけれど、通行証がないわたしは入れない。
「ここで降ろすって、何をバカなこと言ってるのよ!?ここで降ろしたりしたら盗賊に襲われるか、脱水で死ぬか、寒さで凍え死ぬわ 盗賊に襲われたら慰み者にされて奴隷市場で売られるのがおちよ」
ファラウラが言う。
「そうよ、バルクークに行けばその装飾品を売ってどうにでもなるわ、例えば自分の国へ人を遣わして迎えに着てもらうとか、しっかり準備して国へ帰る用意が出来るわ」
「でもっ、通行証がないわ」
莉世は力なく首を横に振った。
「ああ……みんな……」
莉世は顔を両手で覆った。
涙がとめどなく出て来て頬を濡らしていく。
「何があったの?」
「竜巻に飛ばされたんです お願いっ!ここで降ろしてください」
バルクークがどこにあるのか知らないけれど、通行証がないわたしは入れない。
「ここで降ろすって、何をバカなこと言ってるのよ!?ここで降ろしたりしたら盗賊に襲われるか、脱水で死ぬか、寒さで凍え死ぬわ 盗賊に襲われたら慰み者にされて奴隷市場で売られるのがおちよ」
ファラウラが言う。
「そうよ、バルクークに行けばその装飾品を売ってどうにでもなるわ、例えば自分の国へ人を遣わして迎えに着てもらうとか、しっかり準備して国へ帰る用意が出来るわ」
「でもっ、通行証がないわ」
莉世は力なく首を横に振った。