砂漠に堕ちた天使 番外編
「ところで、名前を聞いていなかったわね 私達の名前は分かったでしょう?貴方の名前は?」
ファラウラが聞く。
そう言えば名前を名乗っていなかった事に気づく。
彼女たちは信用できると莉世は思った。
「わたしの名前はリセと呼んでください」
「貴方はどこかの国のお姫様なの?」
「わたしは……ジャダハール国の妃なの」
その告白にファラウラとセリナが絶句した様に呆然となる。
「お、妃様っ!?」
最初に口を開いたのはセリナだ。
「数日前にラシッド皇帝と結婚して……オアシスの帰りに砂嵐と竜巻に巻き込まれてしまって……」
ラシッドを思い出した莉世は疼く胸の痛みを堪えるかのように手を置いた。
「私達、妃様に対してなんて口のきき方をしていたの!」
ファラウラとセリナが膝を降り、頭を下げる。
「いいの、急に堅苦しくならないで、いつも通りに話してね」
莉世は彼女たちの肩に手を触れて立たせた。
ファラウラが聞く。
そう言えば名前を名乗っていなかった事に気づく。
彼女たちは信用できると莉世は思った。
「わたしの名前はリセと呼んでください」
「貴方はどこかの国のお姫様なの?」
「わたしは……ジャダハール国の妃なの」
その告白にファラウラとセリナが絶句した様に呆然となる。
「お、妃様っ!?」
最初に口を開いたのはセリナだ。
「数日前にラシッド皇帝と結婚して……オアシスの帰りに砂嵐と竜巻に巻き込まれてしまって……」
ラシッドを思い出した莉世は疼く胸の痛みを堪えるかのように手を置いた。
「私達、妃様に対してなんて口のきき方をしていたの!」
ファラウラとセリナが膝を降り、頭を下げる。
「いいの、急に堅苦しくならないで、いつも通りに話してね」
莉世は彼女たちの肩に手を触れて立たせた。