砂漠に堕ちた天使 番外編
崩れるように身体を倒し、額を床につけて踊りは終わった。
姫は踊りの間、ずっとファラウラを見ていた。
けれど、拍手や賛辞はなかった。
姫はファラウラ達に食事をするように言っただけだ。
ファラウラ達は姫の前で踊れたことで興奮気味に席に着いた。
しかし、莉世は姫の態度に内心憤慨していた。
食事を終えると早々に姫をはじめ、女性たちは退出していく。
最後までいなくてはならないのがしきたりなので、彼女たちが出て行く時は額を床につけて見送った。
顔を上げたファラウラやセリナ、女の子たちはホッとしたような表情だった。