砂漠に堕ちた天使 番外編
5
部屋に戻った莉世たちは、ファラウラを寝台に寝かせ額の汗を拭く。
ファラウラは苦しそうに顔を歪めて眠っている。
「セリナ!あと1時間もないわ!どうするの?」
女の子のひとり、カーシャが言う。
「このままファラが回復しなかったらあたしたち追い出されちゃうわ、ううん それより牢屋に入らされてしまうわ」
ファラウラが倒れ、いつもはのんきなセリナだが緊急事態の今は別人のようだ。
「団長に連絡は取れないの?」
莉世が「訳を話してもらえば」と言うと、「宴まで会えないし、訳を話したとしても踊り子ファラウラ見ようと呼んだので快諾してくれるか分からない」とセリナは言う。
「他にファラウラの様に踊れる子はいないの?」
「セリナ、貴方しかいないわ」
カーシャが言う。
「む、無理よ 王様たちの前でなんて恐ろしくて心臓が破裂しちゃうわ それにあたしじゃファラの代わりになんて絶対に無理よ!」
セリナの顔がみるみる間に青ざめてきた。
「セリナ、落ち着いて」
莉世はセリナの背中をゆっくりと撫でる。
ファラウラは苦しそうに顔を歪めて眠っている。
「セリナ!あと1時間もないわ!どうするの?」
女の子のひとり、カーシャが言う。
「このままファラが回復しなかったらあたしたち追い出されちゃうわ、ううん それより牢屋に入らされてしまうわ」
ファラウラが倒れ、いつもはのんきなセリナだが緊急事態の今は別人のようだ。
「団長に連絡は取れないの?」
莉世が「訳を話してもらえば」と言うと、「宴まで会えないし、訳を話したとしても踊り子ファラウラ見ようと呼んだので快諾してくれるか分からない」とセリナは言う。
「他にファラウラの様に踊れる子はいないの?」
「セリナ、貴方しかいないわ」
カーシャが言う。
「む、無理よ 王様たちの前でなんて恐ろしくて心臓が破裂しちゃうわ それにあたしじゃファラの代わりになんて絶対に無理よ!」
セリナの顔がみるみる間に青ざめてきた。
「セリナ、落ち着いて」
莉世はセリナの背中をゆっくりと撫でる。