砂漠に堕ちた天使 番外編

翌朝、ファラウラが目を覚ました。



「あたし……」



ファラウラは状況が分からないようだった。



「良かった 熱は下がり始めてきたからもう安心ね」



ファラウラの額に手を置いた莉世は安堵しながら言う。



「そうだわ!宴はっ!?」



まだ起き上がれる元気はないらしく、頭をシーツにつけたまま聞くファラウラだ。



「無事に終わったよ だけど……」



セリナはファラウラが倒れてからの出来事を説明した。



それを聞いたファラウラは涙を流しながら莉世に謝った。



「ファラウラのせいじゃないわ きっと何とかなるから、今は身体を治すことだけに専念して」



きっと何とかなる……本当にそう願う。



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