砂漠に堕ちた天使 番外編
ハサート王子からの贈り物が先ほど届けられた。
上等な絹の衣装に、宝石が数多くつけられた装飾品などだ。
見慣れている莉世の横で、セリナが目を丸くしている。
そして、恐れ多くてそれらに触れない様子。
「すごいわ リセ」
莉世としてはこんなものをもらっても少しも嬉しくない。
むしろ、重荷を感じてしまう。
自分がハサート王子の10人目の妃候補だという事を自覚してしまうから。
贈り物を見るのも嫌で、莉世は箱の蓋を閉めた。
「リセ……」
「これをもらう資格はないもの」
そこへ昨日の侍医がやって来た。
ファラウラの状態を見ると、満足げに頷く。
上等な絹の衣装に、宝石が数多くつけられた装飾品などだ。
見慣れている莉世の横で、セリナが目を丸くしている。
そして、恐れ多くてそれらに触れない様子。
「すごいわ リセ」
莉世としてはこんなものをもらっても少しも嬉しくない。
むしろ、重荷を感じてしまう。
自分がハサート王子の10人目の妃候補だという事を自覚してしまうから。
贈り物を見るのも嫌で、莉世は箱の蓋を閉めた。
「リセ……」
「これをもらう資格はないもの」
そこへ昨日の侍医がやって来た。
ファラウラの状態を見ると、満足げに頷く。