砂漠に堕ちた天使 番外編
「お兄様……」
襲われている商人たちを助けに向かおうとするラシッドに不安そうなグリーンの瞳を向ける。
「リセ、すぐに戻って来る 砂が入らないようにこれを巻いていなさい」
自分のスカーフを外し莉世の頭に巻く。
「気を付けてくださいね」
ラシッドとアクバールは数人の護衛を連れて行ってしまった。
残された召使たちと護衛の数人で莉世はラシッドの帰りを待った。
だんだんと砂嵐の勢いが増してくる。
砂嵐の音と、かすかに剣がぶつかる音が聞こえて莉世は身体をビクッと震わせた。
「お兄様?」
こわい……。
莉世の胸に言い知れぬ不安が広がる。
見つめる先は砂埃でどうなったのか全く見えない。
襲われている商人たちを助けに向かおうとするラシッドに不安そうなグリーンの瞳を向ける。
「リセ、すぐに戻って来る 砂が入らないようにこれを巻いていなさい」
自分のスカーフを外し莉世の頭に巻く。
「気を付けてくださいね」
ラシッドとアクバールは数人の護衛を連れて行ってしまった。
残された召使たちと護衛の数人で莉世はラシッドの帰りを待った。
だんだんと砂嵐の勢いが増してくる。
砂嵐の音と、かすかに剣がぶつかる音が聞こえて莉世は身体をビクッと震わせた。
「お兄様?」
こわい……。
莉世の胸に言い知れぬ不安が広がる。
見つめる先は砂埃でどうなったのか全く見えない。