砂漠に堕ちた天使 番外編
11
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緑が遠目に見えてきた。
アクバールはホッと安堵する。
まだ月と星が夜空に輝いているが、あと数時間で太陽が顔を出す。
危険もあるが、快適な温度の時間帯に移動が出来て良かった。
昼間の砂漠の移動は命の危険にかかわる。
特にリセ様のような華奢な方には酷だ。
茂みの中へ馬が進む。
この先に小さな池があり、そこに一座がいるはず。
馬の蹄の音に横になって休んでいたファラウラが身体を起こす。
「リセかしら……」
そう呟いたところで、寒さ除けの黒い布に包まれ顔だけ出した莉世を見つける。
近づくにつれ、頭に白い布を巻いていることに眉を寄せたファラウラ。
心配でファラウラとセリナは莉世の元へ駆け寄った。
「「リセ!」」
「大丈夫です 眠られておりますので起こさぬように」
「あぁ 良かった」
ファラウラは両手を胸の前で組み合わせた。
緑が遠目に見えてきた。
アクバールはホッと安堵する。
まだ月と星が夜空に輝いているが、あと数時間で太陽が顔を出す。
危険もあるが、快適な温度の時間帯に移動が出来て良かった。
昼間の砂漠の移動は命の危険にかかわる。
特にリセ様のような華奢な方には酷だ。
茂みの中へ馬が進む。
この先に小さな池があり、そこに一座がいるはず。
馬の蹄の音に横になって休んでいたファラウラが身体を起こす。
「リセかしら……」
そう呟いたところで、寒さ除けの黒い布に包まれ顔だけ出した莉世を見つける。
近づくにつれ、頭に白い布を巻いていることに眉を寄せたファラウラ。
心配でファラウラとセリナは莉世の元へ駆け寄った。
「「リセ!」」
「大丈夫です 眠られておりますので起こさぬように」
「あぁ 良かった」
ファラウラは両手を胸の前で組み合わせた。