月の欠片
(愛美と圭輔くんはどうなったんだろぉ…)
心配だったけど、愛美から連絡はなかった。
でも、心配や不安も洸太がいる事で
あまり考えずにいられた。
昼過ぎになって、
『梨花、俺ももっと一緒にいてやりてぇけど、仕事だし…そろそろ帰るわ。』
申し訳なさそうな顔で洸太が言った。
途端に不安になった。
『うん…そうだよね、私も用意しなくちゃ…ありがとう傍にいてくれて!嬉しかった。』
そう言って洸太を見送った。
独りになると不安が襲う。
愛美が今日から店に来なくなるんじゃないかと心配だった。
早く出勤時間が来てほしかった。