月の欠片
彼氏の存在


次の日からは、またギリギリに出勤した。


出勤してすぐ店長に話をしに行った。


『今週の土曜日から月曜日まで休みもらっていいですか?』


『困るけど…梨花ずっと休みなしだったもんなぁ、彼氏んとこ行くんか?』


店長はシフトを確認しながら、休みを承諾してくれた。


『あっ、それと…我儘で申し訳ないんですが、しばらく愛美と席離してください。』


『愛美?あぁ、今日も真田さん1本だから大丈夫だろ?お前…売り上げと指名、愛美に負けるなよ、じゃないと俺もお前の言うこと聞いてやれなくなるからなぁ〜』


店長は苦笑いしてた。


私は唇だけで笑って返事した。





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