月の欠片


『相澤さん?久しぶり〜。』

おしぼりを渡しながら、見覚えのある男の人がそう言った。



『………』



?マークが頭の上に飛んでる私を見て、

哲也がケラケラ笑いながら、

『洸太だよ。宮川洸太。お前も一緒に昔遊びに行った事あるだろ?』



『………』



(あっ!思い出した─。確か同じ中学校の…)



『相澤さんひどいね〜忘れちゃったの〜?』


そう言われて、何故か顔が赤くなってる私がいた。


哲也がそれには気付かず、

『お前ら仲良くなかったもんな〜』


って笑いながら、宮川洸太と話してる。



(ん〜何にも接点なかったしなぁ〜同じ水商売のヤツが他にもいたんだ…)




< 15 / 161 >

この作品をシェア

pagetop