月の欠片
『相澤さん?久しぶり〜。』
おしぼりを渡しながら、見覚えのある男の人がそう言った。
『………』
?マークが頭の上に飛んでる私を見て、
哲也がケラケラ笑いながら、
『洸太だよ。宮川洸太。お前も一緒に昔遊びに行った事あるだろ?』
『………』
(あっ!思い出した─。確か同じ中学校の…)
『相澤さんひどいね〜忘れちゃったの〜?』
そう言われて、何故か顔が赤くなってる私がいた。
哲也がそれには気付かず、
『お前ら仲良くなかったもんな〜』
って笑いながら、宮川洸太と話してる。
(ん〜何にも接点なかったしなぁ〜同じ水商売のヤツが他にもいたんだ…)