月の欠片
同窓会
年が明けて、新しい一年が始まった。
長めの正月休みも残り2日。
今日は7日…そう、同窓会の日。
(あと2時間かぁ〜。)
髪を巻きながら、チラっと時計に目をやる。
いつもより少しだけ気合いが入った巻き髪が出来上がる。
(何着てくか決めてないんだよなぁ…)
迷ってると、真希から電話が鳴る。
『もしもし?梨花〜。』
真希も同じ事を悩んでたみたい。
『どうする?何着てく?』
すると真希が、
『実は、さっき洸太から電話あって、華があった方がいいからキレイめな格好してきてって…』
─【洸太】─真希って、宮川洸太と仲良いんだ?
『…そんな事言ってたの?でもドレスとか着てったらお水丸出しだよ。アハハ…』
何で私、ひきつった笑い方してんだろ?
『じゃあ、どうする〜?』
結局、ああでもないこうでもないと話はまとまらなかった。
『じゃあ、後でね。』