月の欠片
二次会
『─え〜宴も酣ではございますが…この会場が使える時間も残りわずかになりました─』
結局、一度もテーブルつかなかった哲也がマイクで話出す。
『─すぐ近くに二次会の会場を押さえてありますので、参加される方は場所の説明をします─』
私と真希は、席を立ち出口へと向かった。
会場の前には帰る子と二次会に向かう子とで溢れていた。
私と真希は、二次会の会場までタクシーで向かった。
会場に着くと、そこは居酒屋の座敷で、
一次会より人数は減っていたものの、
それでも何十人もいて、
私と真希は、入口に近い、
幹事の席の前に座った。
─目の前で、哲也と宮川洸太が乾杯の準備を慌ただしくしていた。