月の欠片
哲也

あれから、数日が経って

私は何の変化もない毎日を過ごしていた。


毎日、夕方頃に起きて

シャワーを浴びて、濃いめのメークで変身し、

髪をクルクルに巻いてセットして、

お客さんと食事に行って同伴する。





仕事中は他愛のない会話を繰り返しながら、

お客さんと擬似恋愛しながら指名をもらう。




仕事が終わったら、アフターに行くか、

真っ直ぐ家に帰ってDVDを観たり、本を読んだり。


時には友達と飲みに行ったり。



そんな事の繰り返しだった。



< 9 / 161 >

この作品をシェア

pagetop