First Love
彩 「ふぅ~ん。そんなことがあったの。
それで?
蓮希くんは謝ってきたの?」
桜 「うん。公園で泣いてたら
蓮希が帰っていくの見えたから
私が泣いているのを気にして、
何も言わずに帰ってくれたと
思うんだけど……。」
彩 「イイヤツじゃん!
なんでそのあと連絡しなかったの?」
桜 「だって。なんかこっちが
気にされまくってて私、
なんか蓮希に申しわけなくって。」
彩 「わからなくもないけど……。
でも、蓮希くんは蓮希くんなりに
頑張ったんじゃないの?
桜華も勇気出さなきゃダメでしょ?!」
桜 なんで? なんでそんなに彩は
両方の気持ちが分かるの?
「……っ! そ、そうだよねっ。
あ、ありがと。彩。」
彩 「なんでそんなに泣いてるのよ。」
桜 ありがと。ありがと。ホントにありがと。
これできちんと
目を合わせて蓮希に謝れる。
「ありがとっ!」