First Love
蓮 「んじゃ最後にお互いに
謝って終わりにしよう。
ゴメン。」
桜 「こっちこそゴメン。」
蓮 「これでおあいこだ。
おっと。もう6時だ。
もうそろそろ家に帰ろう。」
桜 「そうだね。」
テクテクテクテク・・・。
桜 「ねぇ、蓮希。
昔さぁあの公園で
した約束・・・・・・。」
蓮 「約束?
あぁ、プロになるってヤツか?
それがどうした?」
桜 「え?!
う、ううん。なんでもない。」
やっぱりもう1つの約束は
覚えていないのかな?
私だけが勝手に思っていること?
蓮 「・・・・・・?
そうか? ならいっか。
おっ! 着いたな。
明日から中学校生活が
始まるな!
体調悪くするなよ。」
桜 「しないよ。失礼な。」
蓮 「いやっ! 油断大敵。
桜華はいっつも
なにかの始まりになると
頑張りすぎて倒れちゃうだろ。
十分気をつけろよ。
じゃあな。また明日。」
桜 「うん! ありがとっ!
じゃあね。バイバイ。」
蓮希。蓮希は優しすぎるよ。
その優しさは私にとって心の支え。
でも時にはナイフになる事だって
あるんだよ?
そのことに気付いてる?