First Love

蓮 「んじゃ最後にお互いに
   謝って終わりにしよう。
   ゴメン。」

桜 「こっちこそゴメン。」

蓮 「これでおあいこだ。
   おっと。もう6時だ。
   もうそろそろ家に帰ろう。」

桜 「そうだね。」

   テクテクテクテク・・・。

桜 「ねぇ、蓮希。
   昔さぁあの公園で
   した約束・・・・・・。」

蓮 「約束?
   あぁ、プロになるってヤツか?
   それがどうした?」

桜 「え?!  
   う、ううん。なんでもない。」
   やっぱりもう1つの約束は
   覚えていないのかな?
   私だけが勝手に思っていること?

蓮 「・・・・・・?
   そうか? ならいっか。
   おっ! 着いたな。
   明日から中学校生活が
   始まるな!
   体調悪くするなよ。」

桜 「しないよ。失礼な。」

蓮 「いやっ! 油断大敵。
   桜華はいっつも
   なにかの始まりになると
   頑張りすぎて倒れちゃうだろ。
   十分気をつけろよ。 
   じゃあな。また明日。」

桜 「うん! ありがとっ!
   じゃあね。バイバイ。」
   蓮希。蓮希は優しすぎるよ。
   その優しさは私にとって心の支え。
   でも時にはナイフになる事だって
   あるんだよ?
   そのことに気付いてる?

< 51 / 65 >

この作品をシェア

pagetop