黒百合の呪い
メアとはいろんな話をした
学校に入ったこととか・・・
今は,ハクとアンがじゃれあってる
「リル」
ふとメアに名前を呼ばれた
メアの方を向くと,赤と黒のオッドアイのメアの瞳と視線が合う
「アレは絶対にやるのか」
『うん,私が今まで生きてきた理由だからね』
オッドアイが悲しく揺れる
「そうか,俺はなにも口出ししない
ただ,苦しくなったらまた此処来い」
『ありがと』
そして,体が傾き温もりに包まれる
メアの黒髪が私の頬にあたる
『ありがと』
微かに聞こえる声で呟く
メアの腕の中で少しづつ意識が薄れていく