黒百合の呪い
『ん・・・』
目をそっとあける
一瞬状況がわからなかったが,すぐに理解した
寝ちゃってたんだ・・・
「起きたか」
優しい声が後ろから聞える
『うん』
目を擦りながら上半身を起こす
『あっ!膝かりてた
ありがと』
「気にすんな
時間大丈夫か?」
時間…
いつもなら大丈夫だけど,学校があるし
『帰ろっかな…
アン!ハク!帰るよ』
名前を呼ぶと薔薇の中から走って出てきた
『帰るよ
メア今日はありがと』
「あぁ,学校がんばれよ」
口角を上げ微笑むメア
『うん,じゃあね』
私も微笑み返した