黒百合の呪い
「メア~~」
俺を呼ぶ声
返事を返し,リル達の前に出る
いきなり,走ってきたアンの頭を撫でてやる
アンは気持ちいいのか目を細めてる
リルともいろんな話をした
でも,こいつは自分の感情を一切いれずに話す
物語を読んでいるかのように
リルの話が終わり,俺は気づかれないように深呼吸をした
そしてリルと目を合わせる
『アレは絶対にやるのか』
一瞬にして,リルの瞳が黒に包まれる
もともと,光を失っていた瞳
初めて会ったときは,さすがに驚いたが
「うん,私が今まで生きてきた理由だからね」
やっぱりか・・・
『そうか,俺はなにも口出ししない
ただ,苦しくなったらまた此処来い』
少しは頼ってほしいんだ