黒百合の呪い
いつものように無法地帯に来ていた
でも今日は誰もいなかった
生きていなかった
真っ赤に染まった地面に倒れている奴しかいなかった
誰がやったんだよ
俺はストレスを発散できなかった怒りと好奇心で,心臓を高鳴らせた
そして,血を頼りに歩き始めた
『ここか・・・』
血が途切れたところで立ち止まった
辺りを見回す
一本の大木に寄りかかる子供に目がついた
『子供?
死んでるのか?』
子供は手や服,髪までも真っ赤に染まっていた