黒百合の呪い
ビャキの話を聞き流しながら空を見上げる
どんよりとした曇り空
そのまま空をみていると
「おい」
肩を叩かれ振り返ると,ラウがいた
『なに』
「屋上いくぞ」
『なんで私も』
「言っただろ気に入ったって」
『だから,気に入られる理由がわからない』
「そんなものわからなくていい
とりあえず行くぞ」
次の瞬間体が浮いた
そしてラウに俵のように担がれていた
『ちょっと
おろして』
「ん?
無理」
その言葉に脱力した私は,抵抗するのをやめおとなしくした
ラウは満足なのかどこか,機嫌がいい
もうどうにでもなれ
完璧に諦めた私は,女子からの鋭い視線をあびながら,ラウを睨んでいた