黒百合の呪い
森に帰り着いた私は,靴を脱いで素足になる
そして泉にゆっくりと脚を浸ける
冷たい水が脚を包む
私の近くに咲いている花
その花の葉を一枚採る
葉を口に当てゆっくりと息をはく
♪~~~♪~~♪♪~~~♪~
綺麗な草笛の音が森に響き渡る
泉の周りの草が,ガサガサと音をたてる
そこから出てきたのは小熊
その後ろからは,小熊の親であろう親熊がでてきた
小熊が,ヒョコヒョコと私に近づきとまる
小熊はそこから動こうとしない
否,これ以上私に近づけないんだ
私は目を閉じゆっくりと深呼吸をする
ゆっくりと私の体の中が変わってゆく
目を開けると小熊が隣に擦り寄ってきた
小熊を撫でるとしゃがんで体を丸くする
その後ろで親熊もしゃがみ,寝ているようにも見える
いつのまにか,私の周りは動物でいっぱいになっていた