【短編】保健医の憂鬱
『長瀬に聞いたんだよ。
高宮が疲れ果ててるから
この週末は完全に休んでみたら
って言ったってな。

で、俺もどんな具合に
高宮が腐ってるのかと思って電話したの。』


イラッとした

教える相手を間違えてるだろう
長瀬!!

「あそう。
こんな具合に腐ってます。

だからほっといてください
ごきげんよう。」


ぶちっ!

と電話を切って携帯を放り投げた


ったく
せっかくの休日なのに
気分が悪い


せっかく汚れてた部屋をかたずけて
いい気分で寝ていたというのに


もう一度睡魔に身をまかせようと
体を倒したところで


ピンポーン

今度はインターフォンが鳴った





ピンポピンポ
ピンポーピンポーン


ガチャッ!
「五月蠅いのよ!!」


耐えきれずに怒鳴り上がらドアを開けると

「よ。」


と小松原が片手をあげて立っていた
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