龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
「叔父さんの家に着くのは七時過ぎだな」
圭吾さんはあくまでも『志鶴の家』とは言いたくないらしい。
「食事どうする?」
「ピザ! 宅配ピザ!」
わたしは勢い込んで言った。
圭吾さんの家で絶対に食べられないのがジャンクフード。
でもジャンクフードで育ったわたしは、時々ものすごくそういうものが食べたくなるのだ。
「うちにメニューのチラシあるの。絶対にピザぁ~」
「はいはい」
圭吾さんはおかしそうに言った。
「そんなにピザが好きだったっけ?」
「イタリアンレストランのじゃなくて、フランチャイズの宅配ピザが好きなの」
「好きなのはどの店? うちの近くに作ってあげるよ」
へっ?
「うちの家業は不動産の賃貸だよ。出店場所なら山ほどある」
いや、そんな大きなコトをさりげなく言われても……
「友達と相談してからでいい? どうせならみんなで楽しめるところがいいし」
「そうだね」
これでうやむやにできる――かなぁ?
圭吾さんはあくまでも『志鶴の家』とは言いたくないらしい。
「食事どうする?」
「ピザ! 宅配ピザ!」
わたしは勢い込んで言った。
圭吾さんの家で絶対に食べられないのがジャンクフード。
でもジャンクフードで育ったわたしは、時々ものすごくそういうものが食べたくなるのだ。
「うちにメニューのチラシあるの。絶対にピザぁ~」
「はいはい」
圭吾さんはおかしそうに言った。
「そんなにピザが好きだったっけ?」
「イタリアンレストランのじゃなくて、フランチャイズの宅配ピザが好きなの」
「好きなのはどの店? うちの近くに作ってあげるよ」
へっ?
「うちの家業は不動産の賃貸だよ。出店場所なら山ほどある」
いや、そんな大きなコトをさりげなく言われても……
「友達と相談してからでいい? どうせならみんなで楽しめるところがいいし」
「そうだね」
これでうやむやにできる――かなぁ?