龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
4
うちに入る前に航太の家に挨拶に寄った。
お隣りのおばさんに圭吾さんが
「三田の叔父からこの子の後見人を任されています」
って名乗った。
そうかぁ
対外的にはそう言うんだ
むこうにいたら身内ばっかりだから、『従妹の志鶴』で全部済んじゃうよね
なっちゃんは、まだ塾から帰ってなくて会えなかった。
残念
うちの鍵を開けようとしたら、圭吾さんがポケットからペンライトを取り出した。
「それ、どうするの?」
「電気のブレーカー落としてるんじゃないの?」
そうだった
圭吾さんはライトを照らして中に入ると、ブレーカーを上げた。
わたしだったら絶対に踏み台が必要。
「やっぱり圭吾さんに来てもらってよかった」
「踏み台がいらないから?」
「違うわよ。いやね」
「後ろについて来て。部屋を全部見回るから。異常がなかったらピザを頼んでいいよ」
部屋は親父とわたしが出た時のままだった。
「もうピザ頼んでいい?」
「いいよ。僕の分も選んで注文して。僕はもう少しやることがあるから」
お隣りのおばさんに圭吾さんが
「三田の叔父からこの子の後見人を任されています」
って名乗った。
そうかぁ
対外的にはそう言うんだ
むこうにいたら身内ばっかりだから、『従妹の志鶴』で全部済んじゃうよね
なっちゃんは、まだ塾から帰ってなくて会えなかった。
残念
うちの鍵を開けようとしたら、圭吾さんがポケットからペンライトを取り出した。
「それ、どうするの?」
「電気のブレーカー落としてるんじゃないの?」
そうだった
圭吾さんはライトを照らして中に入ると、ブレーカーを上げた。
わたしだったら絶対に踏み台が必要。
「やっぱり圭吾さんに来てもらってよかった」
「踏み台がいらないから?」
「違うわよ。いやね」
「後ろについて来て。部屋を全部見回るから。異常がなかったらピザを頼んでいいよ」
部屋は親父とわたしが出た時のままだった。
「もうピザ頼んでいい?」
「いいよ。僕の分も選んで注文して。僕はもう少しやることがあるから」