龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
過去への扉
1
圭吾さんを見て、なっちゃんは目を丸くした。
「後見人っていうからもっとおじさんだと思ってた」
「おっ、ピザじゃん」
航太が一切れつまんで食べて、水道に直行した。
「バカしー! どんだけタバスコかけてんだよ」
「辛い方がおいしいよ」
「おめぇは限度ってものを知れ!」
「久しぶりだから買い過ぎちゃったの!」
「量の話じゃねぇよっ!」
なっちゃんがケラケラ笑う。
「やっぱり、しーちゃん変わってない。お母さんが変わったって言うから心配したの」
「そんなに変わってないと思うよ――航太、こっちの食べて。なんにもかけてないから」
航太は、圭吾さんの向かい側にどっかり腰掛けてピザを食べはじめた。
わたしとなっちゃんはアイスクリームを食べることにした。
「あんた、仕事してんの?」
航太が圭吾さんに言う。
「不動産関係の自営業だよ。父が亡くなったので家業を継いだ」
圭吾さんは穏やかな口調で答えた。
「稼ぎはいいよ。使用人もいるし、志鶴には何の不自由もない暮らしをさせている――君がききたいのはそういうことだろう?」
「ああ」
「後見人っていうからもっとおじさんだと思ってた」
「おっ、ピザじゃん」
航太が一切れつまんで食べて、水道に直行した。
「バカしー! どんだけタバスコかけてんだよ」
「辛い方がおいしいよ」
「おめぇは限度ってものを知れ!」
「久しぶりだから買い過ぎちゃったの!」
「量の話じゃねぇよっ!」
なっちゃんがケラケラ笑う。
「やっぱり、しーちゃん変わってない。お母さんが変わったって言うから心配したの」
「そんなに変わってないと思うよ――航太、こっちの食べて。なんにもかけてないから」
航太は、圭吾さんの向かい側にどっかり腰掛けてピザを食べはじめた。
わたしとなっちゃんはアイスクリームを食べることにした。
「あんた、仕事してんの?」
航太が圭吾さんに言う。
「不動産関係の自営業だよ。父が亡くなったので家業を継いだ」
圭吾さんは穏やかな口調で答えた。
「稼ぎはいいよ。使用人もいるし、志鶴には何の不自由もない暮らしをさせている――君がききたいのはそういうことだろう?」
「ああ」