龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
「圭吾さん」
わたしはすがりつくように圭吾さんの胸に顔をうずめた。
だいじょうぶ
わたしは必要で、愛されてる
どこにも隠れる必要なんてない
圭吾さんは片手でわたしを抱きしめ、もう片方の手を窓の方に向けた。
ヒュッと空気を切るような音がして、頭の中で繰り返し響いていた声が消えた。
「まったく、しつこいな」
圭吾さんが言った。
「志鶴、だいじょうぶか?」
「うん」
「どうして窓まで行った?」
「声がしたの。わたしを呼んでた」
「追い払うだけじゃ、らちが明かないか」
圭吾さんはわたしの髪を撫でた。
「おいで、まだ夜中だ。もう少し眠ろう」
そうか
わたし眠ってたんだ
わたしの部屋のベッドじゃ狭いからって、和室にお布団敷いて二人で寝たんだった。
圭吾さんがいなかったら、わたしはどこに連れて行かれたんだろう
あの声は誰の声なの?
あの影は何?
わたしはすがりつくように圭吾さんの胸に顔をうずめた。
だいじょうぶ
わたしは必要で、愛されてる
どこにも隠れる必要なんてない
圭吾さんは片手でわたしを抱きしめ、もう片方の手を窓の方に向けた。
ヒュッと空気を切るような音がして、頭の中で繰り返し響いていた声が消えた。
「まったく、しつこいな」
圭吾さんが言った。
「志鶴、だいじょうぶか?」
「うん」
「どうして窓まで行った?」
「声がしたの。わたしを呼んでた」
「追い払うだけじゃ、らちが明かないか」
圭吾さんはわたしの髪を撫でた。
「おいで、まだ夜中だ。もう少し眠ろう」
そうか
わたし眠ってたんだ
わたしの部屋のベッドじゃ狭いからって、和室にお布団敷いて二人で寝たんだった。
圭吾さんがいなかったら、わたしはどこに連れて行かれたんだろう
あの声は誰の声なの?
あの影は何?