龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
「圭吾さんは、とっても優しいわよ」
「ありゃ食わせ者だと思うぞ」
「その意見に異論はないよ」
キッチンの入口から悟くんが口を挟んだ。
「しづ姫、圭吾が出かける」
「はぁい」
圭吾さんはビジネススーツ姿だった。
わぁ ステキ
いかにも大人っぽくて、頼りがいがありそうに見える。
「さっきも言ったけど、二、三時間で戻って来るから。外出しちゃダメだよ」
「分かった」
「悟の言うことをちゃんときいて」
「もう! わたしは幼稚園児?」
「保育園児だ」
圭吾さんはそう言ってわたしの唇にサッとキスをした。
圭吾さんのバカ
「じゃ悟、後は任せた」
「了解!――ああ圭吾、これは司兄貴から」
悟くんは腕からブレスレットを外して圭吾さんに投げた。
「朝早くから僕が母に書き置き書いてるのを見て、それを二つくれたよ」
「これはこれは。帰ったら礼を言わなきゃ」
圭吾さんはそう言ってブレスレットを手首につけた。
悟くんの腕にもまだ一つある。
白い石のブレスレット
よくある貴石の玉をつなげたようなブレスレットだけど、いったい何の石?
「ありゃ食わせ者だと思うぞ」
「その意見に異論はないよ」
キッチンの入口から悟くんが口を挟んだ。
「しづ姫、圭吾が出かける」
「はぁい」
圭吾さんはビジネススーツ姿だった。
わぁ ステキ
いかにも大人っぽくて、頼りがいがありそうに見える。
「さっきも言ったけど、二、三時間で戻って来るから。外出しちゃダメだよ」
「分かった」
「悟の言うことをちゃんときいて」
「もう! わたしは幼稚園児?」
「保育園児だ」
圭吾さんはそう言ってわたしの唇にサッとキスをした。
圭吾さんのバカ
「じゃ悟、後は任せた」
「了解!――ああ圭吾、これは司兄貴から」
悟くんは腕からブレスレットを外して圭吾さんに投げた。
「朝早くから僕が母に書き置き書いてるのを見て、それを二つくれたよ」
「これはこれは。帰ったら礼を言わなきゃ」
圭吾さんはそう言ってブレスレットを手首につけた。
悟くんの腕にもまだ一つある。
白い石のブレスレット
よくある貴石の玉をつなげたようなブレスレットだけど、いったい何の石?