龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】
女の子は航太のクラスメートの三浦さん。
なっちゃんのことずっと彼女だと思ってたんだって。
ハーフタイムになって航太がこっちに手を振った。
なっちゃんが手を振り返す。
知らない人が見たら彼女に見える。確かに。
わたし達の前の列に座っていた男の子達が振り返った。
「なんだ夏実がいたのか」
「あれ? 三田?」
「おー、三田さん。久しぶり」
ああ、中学の時の同級生達だ。
「確か、引っ越したんだよね?」
きかれて近況報告。
少し話をしていたら、『志鶴?』って後ろから呼ばれた。
ヤバイ
圭吾さんがいるの忘れてた
「なぁに?」
平静を装い振り向く。
「ちょっと」
圭吾さんがニッコリ笑う。
あ……怒ってるでしょ
「夏実ちゃん、ちょっと志鶴を借りるね」
そう言って圭吾さんは、わたしの手を引っ張って後ろへ連れて行った。
なっちゃんのことずっと彼女だと思ってたんだって。
ハーフタイムになって航太がこっちに手を振った。
なっちゃんが手を振り返す。
知らない人が見たら彼女に見える。確かに。
わたし達の前の列に座っていた男の子達が振り返った。
「なんだ夏実がいたのか」
「あれ? 三田?」
「おー、三田さん。久しぶり」
ああ、中学の時の同級生達だ。
「確か、引っ越したんだよね?」
きかれて近況報告。
少し話をしていたら、『志鶴?』って後ろから呼ばれた。
ヤバイ
圭吾さんがいるの忘れてた
「なぁに?」
平静を装い振り向く。
「ちょっと」
圭吾さんがニッコリ笑う。
あ……怒ってるでしょ
「夏実ちゃん、ちょっと志鶴を借りるね」
そう言って圭吾さんは、わたしの手を引っ張って後ろへ連れて行った。