だけど、俺は教師でお前は生徒
勢いよく開いたドアから、



俺の姿を見つけ、駆け寄ってきた澤村。



「三嶋先生っ」



そのまま、まっすぐに俺の胸の中に飛び込んできた。



俺はそんな澤村をしっかりと受け止め、ギュッと抱きしめた。



「会いたかった……ずっとずっと」



しばらく抱きしめていなかった分を、



取り戻すかのようにお互いに抱きしめ合う。



「俺も、美波のことばっかり考えてたよ」



そして、見上げる美波の頬にキスをして、



「迎えにきたんだ。俺と一緒に住まないか?」



首筋にももう一度キスをしながら、



「それで、美波が18歳になったら結婚しよう」



と、耳元でささやくようにプロポーズをした。
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