だけど、俺は教師でお前は生徒
ただひとつ、思い当たることといえば、



チョコレートに添えられていたメッセージカード。



それは長々とした文章でもなく、特別媚びた文でもない。



『いつか三嶋先生の特別になるのが、私の夢♪』



それを見た瞬間、



明るくさらっとした、いかにも澤田らしい言葉が、



俺の胸に突き刺さるようだった。



“俺の特別”ってなんだよ??



そう思いながら、ひとりで笑いをこらえたんだよな。








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