だけど、俺は教師でお前は生徒
「そうですか……それならいいですけど」



「ご心配ありがとうございます。堀池先生」



堀池先生も俺と同じ英語の先生。



歳はいくつなのか聞いたことはないけど、



教師としてのキャリアは、俺より何年か多く重ねているはずだから、



少なくとも俺より年上なんだろうね。



俺が自分で言うのも変だけどさ、



どうやら、かなり俺のことを気に入ってくれてるんだよね。



職員室での机が向かい合わせだからかもしれないけど、



やたらに目が合うっていうか、



堀池先生の視線を感じない日はないから。
< 17 / 117 >

この作品をシェア

pagetop