だけど、俺は教師でお前は生徒
見渡せば、俺と堀池先生以外は誰もいない職員室。



俺はゆっくりと視線を堀池先生に向けた。



「え?あ、これ、時間まだまだかかりますよ。どうぞ、俺に遠慮せず、お先に帰ってください」



と、いうのは口実で、俺は堀池先生に興味はないし、



いろいろと面倒なことになるのも嫌だから。



「いえっ、待ちます、私。もし、よかったらお手伝いしましょうか??」



なかなか引き下がらない堀池先生に、



少しイラつきを覚えながらも、穏やかな表情をキープした。



「そんなの申し訳ないです。それに部活に顔を出さなければいけないのではないですか?」



俺が口にした“部活”の言葉に、堀池先生は首を大きく横に振った。



「火曜日は陸上部は活動がないんです。だから、だからっ、三嶋先生を待ってます」








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