だけど、俺は教師でお前は生徒
それは、どうしても傷つきたくない自分から抜け出せないから。



分かってるんだ。何もかも。



自分がいかに臆病かってことも。



いつまでも殻にこもってはいられないのにさ。



俺はどこまで自分を守っていくのだろう……。



「堀池先生の知らない人ですよ」



また、こうやって嘘をついて、適当に流してしまう。



「私、諦めたくないんですけど……諦めなくていいですかっ??」



もう二度とあんな想いはしたくないって決めたのに。



なんで、こんなにもあいつに……あの子に会いたいんだろう。



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