だけど、俺は教師でお前は生徒
まるで真面目を絵に描いたような兄貴。



一流企業に勤めるエリートでもある兄貴の“理想の妻”になれるのか。



彼女の心に迷いと不安が広がっていたから。



兄貴と一緒にいても、時々、息が詰まりそうになる自分に気づいた彼女。



私はこの人のどこに惹かれたんだろう?



ひょっとして、高学歴や収入??



彼女は、ふと冷静に自分を見つめなおしたんだと思う。



そんな兄貴とは正反対な俺。



大学生で金もなく、真面目って言葉とは縁がない男。



それでも、俺といる時の彼女はいつだって笑顔だった。




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