だけど、俺は教師でお前は生徒
「さぁ、中に入って先に座ってて」



俺は応接室に澤村を入れ、すぐに自動販売機でジュースを買った。



あまりに急いで廊下を走ったせいで、額に汗が流れる。



応接室に入る前に、汗を拭き、息切れする呼吸を整えた。



「ほらっ、これやるよ!!」



俺がジュースを渡すと、嬉しそうに受け取る澤村。



「ありがとう、三嶋先生♪」



今日やっと見れた澤村の笑顔。



俺は澤村の正面に座り、自分用に買った缶コーヒーをひと口飲んだ。
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