だけど、俺は教師でお前は生徒
「……何かご用ですか??」



「あ、あの、少しお話があって、お時間いただけませんか?」



少し日焼けした堀池先生は、



白い歯を見せながら、申し訳なさそうにそう言った。



「はい。なんでしょうか??お話ならここで聞きますが……」



その様子に、俺もしぶしぶ了承した。



「ここではちょっと……」



仕方なく、学校近くのカフェで待ち合わせをすることにした。



ここは、駅にも近いが商店街の外れにあって人目につきにくい場所にある。



誰かに見られて、誤解される可能性も少ない。



堀池先生は陸上部の練習が延びることがあって、



少し遅れるかもしれないと言っていたが、



俺は約束の時間通りに店に入った。
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