【短編】大事なのはどっち!?
私は側にあったカバンを掴み、立ち上がり、玄関へ向かった。
「おいっ…まりあ!!!」
私が靴を履いていると、晴が後ろからやって来た。
涙を流すのを耐えて後ろを振り向く。
「晴…今まで…ありがと…
もう、同情で付き合ってくれてるなら早く言ってよね・・・ははっ…
晴に出会えて・・・良かった
…ばいばぃ」
笑顔で晴に伝えると、急いで部屋を飛び出した。
涙を流さないうちに…
「まりあ!!!」
晴の呼び止める声が聞こえたけど、振り向かずに走ってエレベーターに飛び乗り、帰った。
泣きながら・・・