never give up!
慌てて花の手を掴み、教室に入ってドアを閉めた。
周りはもう、なにごとも無かったように戻り始めた。
ドアのすぐ近くに座り込んで
「付き合ってる訳ないでしょ!」
って小声で花に言った。
ガタン。
近くのドアから音がなる。
「そんな訳無いよね~」
この声は.....
っは?
翼があたし達の頭近くにある窓から顔を出していた。
「高野~。」
花がビックリして体操座りのまま翼を見上げている。
「山中サン、俺と川上が付き合ってるなんてあるわけ無いでしょ~。ねえ?川上。」
笑う事無く翼があたしを見た。
「え、ああ。うん。」
なんか...怖い。
翼の顔が冷めてる...。
あたし、何かした?