平凡に行きましょう!
危害を加えないと言われてそれだけで安心する人が何人いるだろう。


が、たいていの人ならばそう言われれば逆に身構えるのが普通のはずだ。



「そう言葉で安心させてその後殺す気ですか?」


「おい、なんか話が飛躍しすぎてるだろ!」


「悪役が言うようなセリフを言ったのは貴方の方でしょう」



確かに言ったが、勝手に悪だと決めつけるのもどうかと思うが。


そんな事は李香には関係無いのかもしれない。そうたださっさとこの空間と自分の部屋から出て行って欲しいだけで。



「お前はこんなややこしい事止めてさっさと終わらせて欲しいんだな?」



李香は迷いなく首を縦に振った。
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