平凡に行きましょう!
李香は学校も終わり、家に帰って来た。


しかし、今日の平凡な一日はそう簡単には終わってはくれなかった。


そう、窓が開いていてそこから赤茶髪の青年がこちらを、ジッ、と見つめていたから。



「………そこで何してるの?」



本来ならここで「キャー!!」とか叫ぶのだろうが、李香はそれをしなかった。


たんに、面倒だったというのもあるかもしれないが。



「つまんねぇ反応だな、お前」



青年は、別段気を悪くした様子もなく言葉を返した。
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